What is FAT!S(フィギュア・アート・シアタ!札幌)?

札幌市教育文化会館プロデュースによる3年にわたる人形劇のプロ養成プロジェクト。
札幌市教育文化会館ではアートディレクター、講師にチェコ在住の人形劇師、沢則行を迎え、チェコで生まれた人形劇の新しいスタイル「フィギュア・アート・シアタ」のワークショップを昨年からスタートさせた。沢とメンバーは人形劇の一般的概念にとらわれないオリジナリティーにあふれた作品を創造し、上演している。昨年は夜の円山動物園を舞台に観客を幻想的世界へと誘う宮沢賢治作「注文の多い料理店」を上演した。そして、3年目となる今年は、修了公演として「グスコーブドリの伝記」を上演いたします。

What is フィギュア・アート・シアタ?

 俳優が衝立や幕の後ろに隠れ人形を操る「パペットシアタ」に対して、人形に限らず様々な物(=オブジェクト)、仮面、または俳優自身も役として登場し、総合的に作品を作り上げる手法を「フィギュアシアタ」(オブジェクトシアタともいう)。チェコやポーランドで生まれ、世界中に広がった舞台様式です。
 また、もう一つ、「芝居の作り方」、「方法論」を指す言葉としても、使われています。
この方法は、日本にはほとんど存在しない「芝居の作り方」です。
日本の場合、最初に脚本家が書いた脚本があり、それを演出家が読み込み配役し、舞台美術担当者が作ってきた人形をもって、演者が練習をします。その間に演出家が音楽をつけて、照明のデザインを考え、 公演へと至ります。対して、いろいろな アプローチの仕方で、舞台を作っていく過程を指して、「オブジェクトシアタ(物体)」もしくは「フィギュアシアタ(形態)」といいます。例えば、人形もないストーリーもない状態で、照明はこの色とあの色を使おうというイメージだけが 演出家等にある場合、そこから 舞台作りをはじめます。 それから、道具を作りはじめ、人形を使う役者のイマジネーションと演出家のイメージで、人形の動きが決まり、最後にストーリー もしくは 脚本が書かれるといった、元来 私たちが知っている「 芝居作り」の定石を覆すケースも多々あります。 また、音楽にインスピレーションを得て そこから 想像出来るものを「モノ」で表現していくことで 新しい 作品が生れてくる場合もあります。 さらに人形やフィギュアと呼ばれる様々な形をした物体が先に出来て、それを動かしてみて その動きから ストーリーや音楽が生まれてくることもあります。
フィギュア・アート・シアタは、日本での普及のための新たな呼称。
“人形”の イメージにとらわれず、より広いアートをイメージさせるものとして、沢則行が提唱。

人形師 【沢 則行】 NORIYUKI SAWA

小樽市出身。北海道教育大学教育学部特設美術・工芸課卒業。
人形劇団「ひとみ座」での活動後、札幌の北星学園女子中学・高等学校美術科教師として勤める。91年、フランスの人形劇大学院で行われたワークショップにアジアから唯一参加。チェコ人形劇界の第一人者ヨセフ・クロフタ氏のすすめもあり92年チェコへ渡り、チェコ国立芸術アカデミー演劇・人形劇学部で学ぶ。現在は同大学の講師として指導するかたわら、プロの人形劇師としてヨーロッパを中心に世界20カ国以上での公演実績を持つ。米国スタンフォード大学演劇学科、ロンドン人形劇学校など多くの教育現場に招かれ後進の育成に力を注いでいる。国際人形劇連盟(UNIMA)会員、チェコ国立芸術アカデミー演劇・人形劇学部講師。


外部リンク[国際交流基金内アーティストインタビュー]
http://www.performingarts.jp/J/art_interview/0807/1.html
動画
http://www.youtube.com/watch?v=MRQ_i3rcss0&feature=related